和みの風日記 十勝の空から宿だより

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zoom RSS 辞める事をやめました

<<   作成日時 : 2017/01/02 17:12   >>

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「和みの風」がオープンしたのは2008年。
昨年の災害をふまえ、これからの「和みの風」について、
お伝えしたいと思い書き綴りました。
長文となりますが、私の決意としておつきあい頂けたらと思います。

はじめの一歩は15年前
「宿をやりたい」と思ったのは2002年、丁度息子が生まれた年でした。
「病気や障害があっても泊まれる宿」と、
看護師の私が新たに経営者として歩み始めた第一歩でした。
それまで自分が経営者になるなんて考えた事もありませんでした。
起業と一口に言っても市場環境の把握、設備構想、資金計画などなど…、
やるべき事は多く、忙しい毎日を送っていました。
それでも、自分のやりたい事だったので
楽しく進めていたのを良く覚えています。

2005年には札幌から帯広へ、
2008年に現在の清水町に引っ越し無事オープン。
今までの想いが形になり、悩みながらも頑張っていました。
お客さんも少しずつ増え、経営も軌道に乗り始めていた頃でした。

経営者としての不安、そして的中
2011年3月11日、あの大惨事が起きました。
あれほどの惨劇を目の当たりにしては、
旅行する気分にならないのも当然で、売上は半分に落ちました。
翌年も期待する程回復しませんでした。
それでも、被害に遭われた方の事を考えれば、取るに足らない事と思えました。

しかし、経営者として一つの不安が生まれました。
「また大きな地震が起きたら、もう宿は続けられない…」
残念ながら、この災害は遠く離れた地でも大きな影響を及ぼしたのです。
その不安は徐々に大きくなっていきました。
リーマンショック級の世界不況が起こったら…。
テロが頻発し、外出が思うように出来なくなったら…。
戦争が始まり、日本が巻き込まれたら…。
富士山が大爆発したら…。
看護師の頃では考えもしなかった、
「景気」や「世界情勢」を肌で感じるようになりました。

画像
昨年8月30日、清水町は台風により大きな被害に遭いました。
ペケレベツ川の氾濫で、橋や家が流され畑も土砂で埋まりました。
クリーム色の傾いた家を生中継でご覧になった方も多いと思います。
JRの橋梁が崩壊し不通、復旧したのはつい先日の事です。
また、2週間以上断水が続きました。
画像修理したくても
山の上の取水口に通じる道が不通となり、
復旧作業がかなり遅れてしまいました。

ありがたい事に「和みの風」の建物自体は
軽い床下浸水程度で済み、
私達家族は「もも」も含め皆元気です。
しかし、長期間の断水は
十分なサービスが提供できず、
キャンセルして頂くという事態を招きました。
被災地にわざわざ旅行する方は少なく、
秋の行楽シーズンの予約は激減。
通常の3割程度となりました。

やはり続けたい
東日本大震災と比較すれば、規模も被害額も全く異なりますが、
清水町にとっては、激甚災害と言わざるを得ません。
宿に大きな影響を与える災害が再度生じ、
経営を続ける不安が強くなりました。
これからますます、世界は不安定になっていくと思います。
自然災害の頻発、不安定な経済、テロの恐怖…。
子供達も大きくなり費用もかさみます。
非常に心残りではありますが、宿を辞めようと決意しました。
正確には、連休や土曜日など
年に数日だけ予約を受けることにしました。
そう、訪問看護の仕事をメインにしようと動いたのです。

画像訪問看護は好きなので、方向転換しても
モチベーションは下がりませんでした。
利用者さんの為に、
もっと出来る事を考え始めていました。
宿の経験を活かし、訪問看護を知ってもらう策を
考えたりもしました。
ただ、ふとした時にお客さんとのふれあいや
朝食時の柔らかな日差しを思い出し、
ちょっとした迷いに襲われる事はありました。
それでも現実を見れば、
宿をあきらめた方が賢明なのは間違いありません。
宿の事は
できるだけ考えないようにしている自分がいました。

そんな不安定な時期が過ぎ、少しずつ訪問看護師に染まっていた頃、
私の希望する条件で働けない事がわかりました。
可能性は考えていましたが、決定となると非常に困惑しました。
と、同時に今まで抑えていた宿への想いが、再び沸いてくるのを感じました。
「こうすればもっと使いやすかった」
「この方法だったらもっとお客さんに喜ばれるかも」
皮肉な事に宿をやめる事を決断した後から、
いろいろな改善点が浮かんで来ていました。
それらを実行できると考えると、
なぜだか前向きに変化している自分がいました。


周囲の環境はまるで変わっていません。
私の考え方が変わっただけです。
始めに掲げた「病気や障害があっても泊まれる宿」としての役割は
十分に果たしておらず、お客さんの数としたらせいぜい1割程度です。
やれる事はまだまだあります。

画像一生懸命手伝ってくれている家族に支えられ、
とても迷惑をかけている
訪問看護のスタッフにも支えられ、
「何となくうまくいく」という
珍しくポジティブな直感を信じて、
まだまだ努力していきたいと思います。

皆様、これからもよろしくお願いします。

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